|
|
平成26年 7月 農林水産省生産局食肉鶏卵課 |
I 鶏卵 |
(1)消 費
消費量は年により若干の変動はあるものの概ね安定的に推移。
(2)国内生産
国内生産量は20年度以降、配合飼料価格の高騰等により飼養羽数が減少したことから減少傾向で推移しており、特に23年度は、東日本大震災の影響もあり6年ぶりに250万トンを下回った。
24年度は、国内生産の回復が進み、一時期供給過剰となる一方で、成鶏更新・空舎延長事業による需給調整が進み、対前年度比0.5%増となった。
(3)輸 入
輸入量は消費量の5%程度で推移しており、そのほとんど(約9割)は加工原料用の粉卵が占めている。
18年度以降は、減少傾向で推移していたが、22年度は、国内での鶏卵の卸売価格が前年を上回って推移したこと等から、対前年度比12.9%増となった。
23年度は、東日本大震災による供給量の長期的減少の懸念から輸入が増加したことから、対前年度比21.1%と大きく増加した。
24年度は、国内生産の回復が進み、供給量の長期的減少の懸念が解消されたこと等から、対前年度比10.9%減となった。
(4)卸売価格
卸売価格は、鶏卵の自給率が96%と高く、需要も概ね安定的に推移していることから、わずかな生産量の変動が大幅な価格変動につながりやすい傾向にあり、季節的な変動のほか5〜6年を周期とするエッグサイクルが存在する。
21年2月以降は需要の低迷により前年度を下回って推移したが、12月降は前年と概ね同水準で推移した。
22年度は、前年度の低卵価を踏まえ、生産者が需要に応じた生産に取り組んだこと等から、前年度を大きく上回って推移した。
23年3月11日の東日本大震災の発生により一時的に飼料供給が滞ったこと等から供給が減少し、卸売価格が上昇。その後、供給が回復したことから価格は概ね平年並みで推移した。
24年度は、年度当初から価格が軟調に推移し、標準取引価格(日毎)が安定基準価格を下回った時期があったため、成鶏更新・空舎延長事業が発動した。需要の回復等により10月以降前年を上回って推移。
25年度も、5月13日に標準取引価格(日毎)が安定基準価格を下回ったため、7月18日まで成鶏更新・空舎延長事業が発動した。8月以降、猛暑の影響による飼養羽数の減少等により上昇し、例年に比べて高水準で推移。
(5)飼養動向
(1) 飼養戸数は、小規模層を中心に近年4〜6%の減少で推移している。
(2) 成鶏めす飼養羽数は、平成11年以降減少傾向で推移した後、19年は増加に転じたものの、20年以降は再び減少している。26年は増加した。
(3) 1戸当たり平均飼養羽数は、一貫して拡大している。
|
|
|全国配合飼料流通量|採卵用めす雛餌付羽数|鶏卵相場|
|採卵鶏飼養戸数・成鶏羽数・鶏卵生産量|Monthly食料需給情報|ホームページへ|
|